たまに小説を読みたくなるとき、ありませんか?
そんなアナタに青空文庫で読めるおすすめ短編小説を紹介します。
「感動する話」
「せつない話」
「面白い話」
「ためになる話」
「有名な話」など、
皆さんご存知の有名作家でまとめてみました。
作家さんによる作風の違いを楽しんでいただけたら幸いです。
太宰 治
ボクは太宰先生の作品が大好きです。
※私生活はムチャクチャだったみたいですが…。
太宰先生の生き様にも惹かれますが、やっぱり一番の魅力は作品です。
文章力・表現力・読みやすさ・やさぐれ感(笑)、どれをとっても超一流です。
参考太宰治(wikipedia)
葉桜と魔笛
とても素敵な「姉妹(家族)愛」を描いた小説です。
短い作品なのに泣けます…
LINK葉桜と魔笛
黄金風景
裕福な幼少期・貧しい幼少期、果たしてどちらの人生がいいのでしょうか。
いろいろ考えさせられる作品です。
LINK黄金風景
朝
お酒の飲みすぎにご注意を。
何もなくて良かったような悪かったような…
最後のシーンが目に浮かびますw
LINK朝
或る忠告
いつの時代にもアンチは、いるんですね。
太宰先生も例外ではないようです。
しかしさすが太宰先生、忠告をまったく気にしていません。
それどころか作品にすることで、忠告した詩人を晒し者にしちゃってます。
LINK或る忠告
一歩前進二歩退却
「読者は作品よりも書いた作家のほうが気になる」
ボクもそうです。
だけど太宰先生は、これはいい迷惑だと言っています。
売っているのは作品であって自分ではないと。
これからは純粋に作品だけを楽しむようにします。
と思ってはみたものの、この作品を読んでさらに太宰治先生に興味が沸いてしまいました。
LINK一歩前進二歩退却
炎天汗談
「変わらない、退歩しない為には、かなりの努力をしている。
しかし、周りから見たら現状維持くらいにしか見られない」
「批判するなら、まずはやってみろ」
まさにその通りです。
LINK炎天汗談
桜桃
夫婦喧嘩の一コマ。
「女性の確信の強さ・自己肯定のすさまじさに圧倒される」
凄く凄くわかります…
LINK桜桃
禁酒の心
この小説の時代は、今よりお酒が貴重だったようです。
なので客より店のおやじのほうが立場が上です。
店のおやじは、さぞ儲かったことでしょう。
LINK禁酒の心
芸術ぎらい
「小説は芸術ではない。感じたままを描写するべきである。
かっこつけないで、感じたまま書けば思いは伝わる」
深い文章です。
でもちょっと、かっこつけてますよね。
LINK芸術嫌い
心の王者
「学生は神の寵児、この特権は、学生のみが持っている。
もたもたしていると、あっという間に時間切れになる」
もっと早くこの言葉に出会いたかったです…
LINK心の王者
古典竜頭蛇尾
かなりテンパっておられるのでしょうか。
ただの殴り書きに近いです。
でも、こんな素敵な殴り書きを書けるのは太宰先生だけでしょう。
LINK古典竜頭蛇尾
困惑の弁
太宰先生がすごく身近に感じる作品です。
意外と普通の人だったんですね。
ただ、文章力は普通ではないです。
たいした内容ではないのになぜか惹きつけられます。
LINK困惑の弁
座興に非ず
上野の景色が目に浮かびます。
不忍(しのばず)の池は今も昔も同じ光景みたいですね。
この作品のラスト…斬新です。
LINK座興に非ず
自作を語る
「自分の書いた小説を、説明するつもりはない」
「読んで解らなかったら、それまでの作品」
「自作を説明するのは、作者の負け」
それだけ作品の中にすべてを書いているという自負があるのでしょう。
自作を語るという作品の最後が、
「わかる人にだけ、わかってもらえればそれでいい」です。
かっこいい!!
LINK自作を語る
市井喧争
押し売りの相手をするのはホント大変です。
居留守が一番ですが、この時代では難しそうです。
これじゃ不法侵入ですよね。
LINK市井喧争
失敗園
庭の草花は不満だらけなんですね。
あ、うちの庭からも同じ声が聞こえてきます(汗)
LINK失敗園
弱者の糧
「映画館は、弱っているときに吸い込まれる」
「映画は、弱者への慰め」
確かに落ち込んでる時ほど見たくなります。
LINK弱者の糧
純真
「純真なんてのはたいてい演技。でなければ阿呆である」
「純真(感覚)だけの人間は、悪鬼に似ている」
確かに子供は情け容赦ないです(汗)
LINK純真
春昼
なんてことない文章です。
でも、なんでこんなに惹きつけられるのだろう。
きっと、感情・情景描写・会話・結びのすべてが計算されているんでしょう。
LINK春昼
小説の面白さ
相変わらず辛口です。
というか、ほとんど悪口です。
でもこれが太宰先生の魅力でもあります(笑)
LINK小説の面白さ
食通
「食通とは安いものをたくさん食べる、大食いの事」
これは本気なのか、ひがみなのか、どっちなんでしょうか。
さすが太宰先生、最後に食通を大いにディスっています(笑)
LINK食通
政治家と家族
日本独特(特に政治家)の、家族をほったらかしてまで仕事に没頭することに疑問を投げかけています。
「家庭と仕事を両立できる政治家がいたほうがいい」
「兄には、それができそうだから頼んでみます」
まぁ、ここまでは普通の文章です。
でも最後の、
「私の為のお願いではありません」の一文で名作に変わってしまいます。
このセンスが文豪といわれる所以(ゆえん)なのでしょう。
LINK政治家と家族
東京だより
ヒドい時代です。
美しいひとりの少女の理由が切なすぎます…。
ホントにヒドい時代です。
LINK東京だより
徒党
「孤高というと聞こえはいいが、実際はただ面倒くさくて人付き合いを避けているだけの人」
「孤高なんてものはない。大抵は、ただの孤独もしくは孤低である」
ボクも孤低の一人です…。
「一番の敵は徒党の中にいる」
「友情、信頼を徒党の中に見たことがない」
太宰先生は、よほど嫌な思いをしたのでしょうか、言い切っちゃてます。
でも、ちょっとわかる自分もいます…。
LINK徒党
春
戦争の恐怖が伝わってきます。
恐ろしいです。切ないです…。
LINK春
「晩年」に就いて
太宰節炸裂です。やさぐれています(汗)
最後の「とっても面白い小説を書きかけている」というのは「人間失格」のことでしょうか。
LINK「晩年」に就いて
一つの約束
太宰先生らしからぬ肯定的な作品です。
熱い思いが伝わってきます。
LINK一つの約束
富士に就いて
御坂峠の天下茶屋からの富士山は本当に綺麗です。
この景色を太宰先生は、出来過ぎで「風呂屋のペンキ画」と一緒と言っています。
確かに、わからくもないですが…。
最後のオチも太宰先生っぽいです(笑)
LINK富士に就いて
返事
戦争について語られています。
異常な時代です…。
LINK返事
待つ
得体のしれない孤独感って、たまにありますよね。
最後は、ちょっと怖い終わり方です。
LINK待つ
無趣味
これぞ太宰治という感じの作品です。
すべにおいて斜めです(笑)
LINK無趣味
悶悶日記
太宰先生の晩年の日記です。
かなり弱っています。
それでも文章を書くところに凄みを感じます。
LINK悶悶日記
走れメロス
最後はちょっと長いけどこれをどうぞ。
太宰先生といえば「走れメロス」といわれるくらい有名な作品です。
この作品もよく読むと、太宰先生の人間不信感が伝わってきます。
LINK走れメロス
【太宰治の代表作】人間失格
・太宰先生の遺書ともいわれる作品です。
※物語の大半は実話です。
「恥の多い生涯を送って来ました」のフレーズは、あまりにも有名です。
この作品後、太宰先生は帰らぬ人となってしまいます。
※愛人(山崎富栄)と入水。
幼少期からの人間不信によって、人と馴染めず流されるままに地獄に堕ちていく人生。
太宰先生は誰も信じられなかったんだと思います、自分さえも…。
「人間失格」は、文字通り人間失格な人生なのですが、読むたびになぜか引き込まれてしまいます。
それはきっと主人公の弱さや孤独に、ボクが共感しているからだと思います。
『弱虫は、幸福をさえおそれるものです』
「人間失格」で一番心に残っているフレーズです。
とても悲しいセリフです…。
「人間失格」は、かなり破滅的な作品です。
あまりのめり込まないで、数ある小説のひとつとして読むことをおススメします。
LINK人間失格
夢野 久作
夢野先生のメルヘンな作品を中心に紹介します。
本来、夢野先生は最後に紹介する「ドグラ・マグラ」ようなホラー系作品で有名な作家です。
エグイ作品は、好き嫌いがあると思うので省きました。
興味のある方は直接青空文庫へどうぞ。
参考夢野久作(wikipedia)
きのこ会議
会議中に偉そうな「きのこ」がやってきます。
しかし最後は…
LINKきのこ会議
がちゃがちゃ
仲良くたわむれている虫たちの中に、1匹のやな奴がやってきます。
しかし最後は…
LINKがちゃがちゃ
医者と病人
たった「6行」のお話しです。
かなりシュールです。
※「六カしい」(ムツカしい)は「難しい」という意味です。
LINK医者と病人
犬の王様
まさかの展開です。メルヘンです♪
LINK犬の王様
鉛筆のシン
鉛筆のシンさん、なかなか辛口です。
でもその通りです(笑)
LINK鉛筆のシン
お金とピストル
泥棒とケチンボ、どっちが悪者なのでしょうか。
両方ですね(笑)
LINKお金とピストル
恐ろしい東京
確かに東京は恐ろしいです。
ボクも初めて行ったときは、オドオドしました。
主人公も東京に行くつもりが八王子に向かったり、電車の自動ドアを必死に閉めようとしたり、いろいろやらかしています(笑)
最後のエピソードは切ないですね。
どっちが正しかったんでしょうか。
クラブの連中が間違っていることを願うばかりです…。
LINK恐ろしい東京
懐中時計
「見ているときだけ働いているのは泥棒だよ」
これは深いお言葉です。
LINK懐中時計
キューピー
猫とネズミに、こんな因縁があったとは…。
LINKキューピー
月蝕
月さんのお芝居がお茶目です(笑)
LINK月蝕
白椿
「花や動物だったらどんなに楽だろう…」
誰でも一度は思ったことがあると思います。
でも実際入れ替わったら…。
ちえ子さんは死ぬほど恥ずかしかったでしょうね。
その後のちえ子さんの運命は果たして…。
LINK白椿
線路
スゴい臨場感です。
景色が目に浮かびます、スゴいです。
LINK線路
章魚の足
章魚(たこ)さん哀れです。
LINK章魚の足
狸と与太郎
ちょっと与太郎さん、怖いのはそこじゃないです(笑)
LINK狸と与太郎
塵
この世のすべては塵になる。
塵こそが本当の正体かも知れない。
まるで平家物語のような作品です。
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰のことわりをあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
猛きものも終には滅びぬ
ひとへに風の前の塵に同じ
この世とは儚いものです…。
LINK塵
ツクツク法師
ツクツクボウシ(蝉)の由来がこんな悲しいとは…
人間って怖いですね。
LINKツクツク法師
どろぼう猫
犬と猫に、こんな因縁があったとは…。
LINKどろぼう猫
ドン
なんか凄いことになりそうな予感が。
最後の光景が目に浮かびます(笑)
LINKドン
人形と狼
この人形は、きっと大事にされていたんでしょうね。
落とされちゃってますけど(汗)
LINK人形と狼
寝ぼけ
太郎さん、家族に盛大に騙されちゃってます(笑)
でもちょっと可哀そうですね。
LINK寝ぼけ
蚤と蚊
蚤と蚊に嫌われる方法が書いてあります(笑)
LINK蚤と蚊
二つの鞄
大きな鞄さん、可哀そうな自業自得のような…。
LINK二つの鞄
豚と猪
途中でオチがわかってしまいます。
やっぱり人間が一番怖いですね。
LINK豚と猪
二人の男と荷車曳き
荷車曳きの人は頭がいいですね。
それに対して二人の男は頭が悪いですねー。
LINK二人の男と荷車曳き
ペンとインキ
・インキさん、ごもっともです(笑)
LINKペンとインキ
微笑
・夢野ワールド全開の作品です。
破壊衝動…怖いです。
LINK微笑
正夢
・最後はハッピーエンドですが、一つ間違ったら地獄のような話です。
LINK正夢
鵙征伐
雀さんを敵に回すと怖いですね。
LINK鵙征伐
森の神
自分が悪いのに神様のせいにするとは…。
でも都合が悪いと神様のせいにするのは、ボクもやっているような気が(汗)
LINK森の神
約束
正論のような屁理屈です。
最後の一文が本当の正論ですね。
LINK約束
【夢野 久作の代表作】ドグラ・マグラ
・夢野久作といえば「ドグラ・マグラ」でしょう。
この作品は、紹介させていただいた夢野先生のメルヘンチックな作品とは全く違います。
※本来、夢野先生は「サスペンス・ホラー系」で有名な作家です。
「ドグラ・マグラ」の物語は「エヴァンゲリオン」と似ています。
登場人物や、謎だらけなところがそっくりです。
※正確には「エヴァ」が「ドグラ・マグラ」に似ているですね。
ドグラ・マグラは、相当気合を入れて読まないと理解できないです。
そして読み終わった後も、激しいモヤモヤが残ります。
難解感・憂鬱感・スプラッター感が好きな人は、ぜひ挑戦してみて下さい。
この作品も「人間失格」と一緒で、非常に中毒性があります。
※読んだあと、精神崩壊者が続出したと言われている作品です。
ドグラ・マグラは、出だしから夢野ワールド全開です。
「コレは無理かも」と思ったら、読むのをやめましょう。
ほぼ最初から最後まで、こんな感じです…。
LINKドグラ・マグラ
芥川 龍之介
「芥川先生」は、情景描写の才能が突き抜けていると思います。
まるでそこに自分がいるような気分になります。
参考芥川龍之介(wikipedia)
蜘蛛の糸
極楽浄土にいるお釈迦様の気まぐれ(?)に、ひとりの罪人が翻弄されます。
一番の悪人は、お釈迦様のような気が(笑)
LINK蜘蛛の糸
動物園
動物園の動物たちを文章で紹介しています。
すごい観察力・表現力、さすがです。
LINK動物園
トロッコ
子供の頃は、知らない景色を見ると急に怖くなったりします。
遠い場所なら、なおさらです。
良平君は、さぞ怖かったことでしょう。
LINKトロッコ
猿蟹合戦
童話「猿蟹合戦」その後です。
最初は面白おかしく、ただ続きを書いただけだと思っていました。
しかし、読んでいくうちにそんな簡単な話ではないことに気づきます。
本当に悪いのは「猿・蟹」のどっちなのか?
最後の「君たちもたいてい蟹なんですよ」の一文に、恐怖を感じずにはいられません。
まさに、明日は我が身です。
LINK猿蟹合戦
死後
夢の中で死後の世界を見ています。
妙にリアルなのが怖いです。
LINK死後
十本の針
ちょっと読んだだけじゃ何を言っているのかよくわからない、言葉のパズルのような作品です(汗)
読めば読むほど気になって、深みにハマっていきます(笑)
LINK十本の針
東京に生まれて
どうして文豪の方たちは、こうも簡単に景色(情景)が想像できる文章が書けるのでしょうか。
自分の住んでいる町の感想が「愉快ではない」です。オシャレですよねー。
LINK東京に生まれて
女仙
美しい女仙人にも、こんな悩み事があったんですね(笑)
LINK女仙
沼地
ボクも写真展や絵画展に行くと、たまに何故だかわからないけど、とても気になる写真や絵画に出会うことがあります。
ずっと見入ってしまうこの気持ち、凄くわかります。
LINK沼地
春の夜
Nさんは、清太郎さんのことを誰かに話したくてしょうがないくらい好きだったんですね。
清太郎さんの、この後が気になります。
「好きでございました(過去形)」ということは、亡くなってしまったのでしょうか…。
LINK春の夜
尾生の信
自分に前世の記憶があったら怖いですね。
それが嫌な記憶だったら尚更です。
LINK尾生の信
密柑
電車に乗ってきた空気の読めない子供(女の子)のお話です。
ボクも途中までは、この子の行動にイライラしていました。
でも最後まで読むと、そんな自分が嫌になりました…。
LINK密柑
悠々荘
たまに不気味な建物ってありますよね。
そう感じるってことは、昔なにかあったに違いありません。
この悠々荘も、きっと…。
LINK悠々荘
【芥川龍之介の代表作】羅生門
羅生門に住みついた老婆と、そこに通りかかった下人との物語です。
人間のエゴ全開の作品です。恐ろしい…。
LINK羅生門
萩原 朔太郎
荻原先生は詩人らしく、どこか物悲しくて情緒的な作品が多いです。
参考萩原朔太郎(wikipedia)
猫町
最初は、薬物中毒による幻影の話だと思っていました。
しかし読んでいくにつれて、もっと深い話だということに気づきます。
「妄想の世界」と「現実の世界」。
果たして本当の世界はどっちなのか?
この現実の世界が、実は妄想の世界だったら。
あの妄想の世界が、実は現実の世界だったら。
この問いに答えられるのは、神様だけでしょう…。
LINK猫町
喫茶店にて
おそらく100年くらい前の作品だと思いますが、今とほとんど変わらない会話でビックリです。
いつの世も「昔はのんびりしてて、心に余裕があった」と思っているみたいですね(笑)
LINK喫茶店にて
秋と漫歩
こちらの作品も、あまり古さを感じません。
自由を感じるために何も考えずただ歩き回る。
スゴくわかります。
LINK秋と漫歩
夏帽子
有名校に対する憧れ。わかるなぁー。
ラストシーン、とても切ないです…。
LINK夏帽子
易者の哲理
「人間の一生は、すでに決まっている。
ならば、易者に未来の幸福を指示することなどできるはずがない」
※確かにその通りです(笑)
「人間は未来を予知できないから生きられる」
※確かにその通りです(笑)
「易者の哲理ほど、都合よく詭弁されたものはない」
※確かにその通りです(笑)
LINK易者の哲理
家庭の痛恨
現在の家庭は、完全に西洋化したということでしょうか。
それもちょっと違うような…。
東洋・西洋どちらにしろ、天国か地獄を決めるのは、結局「人」次第ですよね。
※良人=夫です。
LINK家庭の痛恨
冬の情緒
確かに「冬」は、ちょっと怖いような、なんとなく物悲しいような感じがします。
それは人間の先祖の記憶なのかもしれないですね。
LINK冬の情緒
【萩原朔太郎の代表作】月に吠える
萩原先生といえば、やはり「詩」です。
といっても、ボクは詩や俳句は苦手です(汗)
詩に興味のある方、好きな方はコチラからどうぞ
LINK月に吠える
新美 南吉
新美先生は童話で有名な作家です。
純粋さが、作品から伝わってきます。
もっと長く生きておられたら…とても残念です。
参考新見南吉(wikipedia)
赤い蝋燭
蝋燭と花火を勘違いしている動物たち。
最後のシーンを想像すると笑っちゃいます。
LINK赤い蝋燭
赤とんぼ
自分が赤とんぼになった気分を味わえます。
おじょうちゃんかわいいです。
書生さんムカつきます。
最後は、ちょっぴり切ないです。
LINK赤とんぼ
飴だま
お侍さん、かっこいい!!
でもお母さんは、さぞ怖かったでしょうね。
LINK飴だま
王さまと靴屋
きっとこの国の住民は、いい人ばかりなんですね。
でもちょっと王さまに問題があるような…。
LINK王さまと靴屋
売られていった靴
靴屋の少年は、靴が売れたのがホントに嬉しかったんですね。
でも、ちょっとクドすぎです(汗)
LINK売られていった靴
巨男の話
王女様は、わざと泣かなかったんですね。
とても切ない話です。
LINK巨男の話
蟹のしょうばい
まさか蟹のハサミに、こんな由来があったとは(笑)
LINK蟹のしょうばい
かぶと虫
太郎くん、かぶと虫を捕まえたので誰かと一緒に遊びたくてしょうがないみたいですね。
ワクワクしながら友達のところへ向かいます。
しかし物語は意外な展開へ。
ラストの太郎少年、悲しすぎます…。
LINKかぶと虫
木の祭り
ホタルさんのおかげで、さぞ綺麗だったでしょうね。
メルヘンです♪
LINK木の祭り
去年の木
小鳥さんの一生懸命さが、切ないです。
最後は、どんな思いだったのでしょうか…。
LINK去年の木
里の春、山の春
のどかな作品です。
仔鹿とおじいさんが微笑ましいです。
LINK里の春、山の春
二ひきの蛙
二匹の蛙くんたち、丸く収まってよかったよかった。
やっぱり睡眠は大事ですね。
LINK二ひきの蛙
花をうめる
新美先生の感性が素敵です。
きっと綺麗な心の持ち主だったのでしょう。
そんな新美先生も大人になるにつれて、いろいろ悟っていきます。
新美先生の切ない気持ち、すごくわかります…。
LINK花をうめる
【新美南吉の代表作】ごん狐
新美先生を知らなくても「ごん狐」は知っているという人は多いと思います。
『ごん』が「可哀そう」「自業自得だ」など、賛否両論のこの作品ですが、ボクはやっぱり『ごん』は可哀そうだと思います。
みなさんは、どう思いますか?
LINKごん狐
森 鴎外
森先生の作品は、エリート(軍医)らしく品のあるものが多いです。
でもちょっと、上から目線が強いかも…。
参考森鴎外(wikipedia)
牛鍋
人間は誰もが本能のままに生きる。
ただ牛鍋を食べているシーンで、ここまで人間の本能が描けるなんて、スゴいを通り越してちょっと恐怖さえ感じた作品です。
LINK牛鍋
木精
大自然が目に浮かびます。
今にも木精(こだま)が聞こえてきそうな作品です。
「ハルロオッー!!」
LINK木精
杯
自分が、あたかもそこにいるような錯覚に陥る作品です。
凄い描写力です。泉と八人の少女が目に浮かびます。
話の内容は普通なんですけど、とても引き込まれる作品です。
LINK杯
サフラン
ただのサフランの話ですが、話が進むにつれてスケールが大きくなっていきます。
サフランの話なのに、最後は宇宙にまでいっちゃってます(笑)
LINKサフラン
正岡 子規
正岡先生は、俳句で有名な方です。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。
また「野球」という言葉を作ったことでも有名です。
参考正岡子規(wikipedia)
恋
恋は『善悪の外に立つ神の世界』
深いです。切ないです。怖いです。
LINK恋
犬
なんとも気味の悪いお話です。
最後は、いい方向にいくと思わせて…
悪事をすると生まれ変わってもロクなことがないようです。
悪いことは、しないように気を付けましょう。
LINK犬
権助の恋
途中でオチが想像できちゃいます(笑)
しかし権助さん、かわった趣味ですね。
LINK権助の恋
酒
先生は悪くないような気が…
完全に八つ当たりです(汗)
LINK酒
徒歩旅行を読む
なるほど。旅行記事を書くときに、とても参考になります。
しかし、旅行記事を読んでここまで語れるとは、スゴすぎてちょっと怖いです。
LINK徒歩旅行を読む
寺田 寅彦
物理学者でもある寺田先生の作品は、難しい話が多いです。
そんな難しい作品の中から、あまり難しくない話を中心に紹介します。
参考寺田寅彦(wikipedia)
秋の歌
この作品は寺田先生が、チャイコフスキーの「秋の歌」を聴いたイメージです。
スゴい想像力・感受性です。
曲を聴いて、こんなイメージができたら音楽が楽しくてしょうがないでしょうね。
最高にキザな作品ですが最高にかっこいい作品です。
※秋の歌を聴きながらお楽しみください。
LINK秋の歌
ある探偵事件
良くも悪くも、これぞ寺田先生という作品です。
どっかの試験問題みたいです(笑)
LINKある探偵事件
思い出草
さすが物理学者。
思考がイチイチめんどくさいです(笑)
LINK思い出草
カメラをさげて
写真好きの方には、ぜひ読んでいただきたい作品です。
「カメラを持つということは、もう一つ別な目を持って歩くことになる」
同感です。
本当にカメラを持っていると、普段は気づきもしないものまで見えてくるから不思議です。
LINKカメラをさげて
科学者とあたま
寺田先生の有名な作品です。
仰っていることが、わかるような、わからないような…
とにかく、ボクが科学者に向いていないことだけはよく分かりました(笑)
LINK科学者とあたま
凩(こがらし)
凩を破壊の神と呼ぶなんてキザですねー。
木枯らしの物悲しさ・冷たさが伝わってくる作品です。
LINK凩
子猫
トラウマになりそうな、なかなかの過去ですね。
LINK子猫
鎖骨
鎖骨にこんな役目があったとは…。
この作品は知識として知っておくために、読むことをおススメします。
LINK鎖骨
雑感
こんな先生に教えてもらったら、ボクも科学を好きになっていたかも。
理想は「でんじろう先生」みたいな方ですね。
LINK雑感
猿の顔
途中まで、あまりのこじつけに「それはないだろう(笑)」と思っていたのですが、最後まで読んであながち間違ってないことにゾッとしました。
たしかに理不尽な世の中ですね。
LINK猿の顔
震災日記より
関東大震災直後の状況が、克明(こくめい)に記録されています。
震災前の日記に地震の予兆が…。
LINK震災日記より
鷹を貰い損なった話
「×君」は、最初から騙すつもりだったんでしょうか。
どんなに欲しくても、先払いは極力控えたほうがよさそうですね。
LINK 鷹を貰い損なった話
茶わんの湯
茶碗のお湯から季節風(モンスーン)の話までいっちゃうなんて、さすが科学者です。
LINK茶わんの湯
どんぐり
奥様は、どんな気持ちで『どんぐり』を拾っていたのでしょうか。
寺田先生は奥様亡きあと、お子さんが『どんぐり』を拾っているのを、どんな気持ちで見ていたのでしょうか。
とても悲しく、とても素敵な作品です。
LINKどんぐり
庭の追憶
この作品は、懐かしい昔の記憶を蘇らせてくれます。
「一人の人間の過去はその人の追憶の中にはいつまでも昔のままによみがえって来る」
誰かの記憶の中にいる限り、その人は生き続ける…。
ボクの亡き母も、ボクの『追憶の中』に生きています。
アナタの大切な人も、みんな生きています、アナタの『追憶の中』に…。
LINK庭の追憶
夏目漱石
夏目先生は、おそらく日本で一番有名な作家ではないでしょうか。
ひとつ前の千円札の肖像画になるくらい有名な方です。
ちなみに今の千円札は誰だか知っていますか?
夏目漱石だと思っちゃうと、さらに誰だかわからなくなります(笑)
参考夏目漱石(wikipedia)
余と万年筆
漱石先生の万年筆に対する思い出が語られています。
物書きなのに、万年筆すらまともに使えない自分に焦りを感じているようです。
そりゃそうですよね、作家なんですから一番上手に使えないとまずいですよね(汗)
しかし夏目漱石先生はすごいです。
小説だけでなく何でも書けるんですね。
こんなレビュー書けたら、超人気ブログ確実です(笑)
LINK余と万年筆
元旦
正月でもないのに元旦用の文章を書くのは大変そうですね。
でも元日に読むような記事ではないです、ほぼ愚痴です(汗)
LINK元旦
入社の辞
自分の大学での講義がつまらなかったのを、犬と学長のせいにしています(汗)
あまり大学講師は楽しくなかったみたいですね。
新聞屋になった夏目先生は、とても楽しそうです。
ホントに書くことが大好きだったんですね。
LINK入社の辞
文士の生活
有名人は、いつの時代も妬みの対象みたいです。
しかも、儲かってもいないのに妬まれるのは、かわいそうですね。
LINK文士の生活
【夏目漱石の代表作】こころ
「吾輩は猫である」
「坊ちゃん」
「三四郎」
「それから」
など、名作だらけの夏目先生ですが、その中でもボクの一番好きな作品は「こころ」です。
大人になってから読む「こころ」は、心に刺さります。
もし同じ状況になったら、きっと同じことをしそうな自分にゾッとします…。
LINKこころ
海野 十三
海野先生は、SF小説のパイオニアです。
ボクはSF小説が大好きでなので、海野先生の作品は大好きです。
参考海野十三(wikipedia)
予報省告示
こちらの予想年表、あながち間違っていないような…。
LINK予報省告示
幸運の黒子
半平さん、気の毒ですが自業自得ですね。
せめてみどりさんが保険金目当てでないことを祈るばかりです…。
LINK幸運の黒子
最小人間の怪
山中で微小人間に出会ったら怖いでしょうね。
しかし博物館のヤナツの妻君は、どこに行ったのでしょうか。
あっ、アナタの後ろに…。
LINK最小人間の怪
三重宙返りの記
具合が悪かったが、やってみたら平気だった。
行ってみたら、楽しかった。
食べてみたら、美味しかった。
とりあえず何でもやってみることが大事です。
LINK三重宙返りの記
街の探偵
帆村探偵は、なかなか鋭いですね。
でも最後は…
LINK街の探偵
密林荘事件
供述の矛盾点を見つけられましたか?
最後のネタあかしが斬新です。
LINK密林荘事件
一九五〇年の殺人
コミカルな作品になっていますが、内容は恐ろしいです。
一九五〇年というのが不思議な感じです。
こんな時代にならなくてホントに良かったですね。
LINK一九五〇年の殺人
千年後の世界
ボクは、こういう未来の話が大好きです♪
この作品は、もっと続きが読みたいなぁ。
LINK千年後の世界
おすすめ短編小説 etc
ボッコちゃん「星新一」
世にも奇妙な物語でも使われた「穴(おーい、ででこい)」や「殺し屋ですのよ」など、シュールな作品が満載です。
ショートストーリー好きには、たまらない一冊です♪
【5分後シリーズ】青いミステリー
癖のない作品ばかりなので、とっても読みやすいです。子供から大人まで楽しめます♪
その他の短編小説はコチラ↓↓↓
LINK短編小説(amazon)一覧
有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む
又吉先生も大絶賛の漫画です。・太宰治「人間失格」
・夏目漱石「三四郎」
・樋口一葉「たけくらべ」
・夢野久作「ドグラ・マグラ」
などの有名作品のあらすじが、短い漫画で読めちゃいます♪
本好きのアナタヘ
書籍1冊の値段で、数万冊が読み放題になったらスゴいと思いませんか?
そんなウソみたいなサービスが本当にあるんです。
さいごに
読書を楽しんでいただけたでしょうか。
この記事がアナタの読書人生に少しでも貢献できれば幸いです。
以上、【厳選!!】青空文庫で読めるおすすめ短編小説まとめ でした。